続・秋月型の花嫁

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  • 投稿日:2022/9/4
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涼「…暇ねえ。大規模作戦発令からはや十日、なのに出撃命令はいまだ無し。毎度のことながら、暇でしょうがないわ」初「資源の備蓄に練度の向上、艤装の整備だってあるだろう?今のうちに準備万端にしておかなければ、いざ出撃というとき後れを取る。そもそも、いつものことじゃないか?」涼「そうね。大規模作戦が発令されても、先遣隊の威力偵察で敵勢力の全容が判明し、最適解の戦略や編成が立案できるまでは、じっくり腰をすえて出撃を控える。それが、秘書艦の方針だものね。まったく、あの猪突猛進な単純バカ女が、どうして大規模作戦に関してだけは慎重派なのかしら?」初「真顔でなんてコト言うんだ、涼月姉さん。確かに秘書艦は、イロイロやんちゃなところもあるけど、艦隊指揮能力はホンモノだよ。涼月姉さんは着任前だったから知らないだろうけど、提督一人で指揮を執っていた頃は…そりゃもう酷いものだった。大規模作戦ともなると、後先考えずに一番乗りで出撃して、無駄に札を付けては大破撤退に次ぐ大破撤退。艦隊も資源もボロボロで、それこそ目も当てられない有様だった。ウチの艦隊がなんとかマトモに戦えるようになったのは、ひとえに秘書艦の手腕があればこそなんだ。まあ、情報が出そろってから重い腰を上げるんで、タイムリミットとのせめぎあいでギリギリの攻略は強いられるけど、それでも轟沈艦は誰一人として出してない。有能な指揮官だと思うよ?少なくとも、提督よりはずっと、ね?」涼「旦那様の愚痴がそれだけ言えるなら、お初さんも立派な人妻ね。私も、お冬さんの愚痴ならたくさんあるわ。たまに爪を切り忘れてて痛いとか?」初「まあ、せいぜい今のうちに英気を養っておけばいいのさ。どうせ戦闘が始まったら、ボクたち秋月型や朝潮型は艦隊防空に対地攻撃にと出ずっぱりで休む暇なんかない。特に前段作戦での艦隊防空は、ボクたち秋月型の肩にかかってくるからね。さすがに摩耶さんやランランは、後段作戦まで温存しておきたいだろうし…」涼「えっ?お初さん、アトランタさんのこと『ランラン』呼びしてるの!?なに?どーゆーコト!?もしかして、防空艦同士、いつの間にやら深い仲になっちゃったりしたワケ!?」初「…あ!?いや!その!べ、別に、涼月姉さんが考えてるようなコトじゃなくて!ただ、その…同じ防空艦として対空射撃について相談したり、提督や姉妹艦の愚痴を聞いてもらったり、美味しいアメリカン・ブレックファストの作り方を教えてもらったり、出撃前夜で不安なときに添い寝してもらったり、柔らかくて温かいおっぱいを揉ませてもらったり、優しく舌を絡めあってキスをしたり…と、とにかくっ!やましいコトなんかナニも無いっ!!…ちょっとしか(小声)」涼「ヤってんじゃん!?しっかりレズ浮気やらかしてんじゃん!!さんざん人のこと『ガチレズ』だの『百合乱暴』だの言っといて、自分だって亭主持ちのくせにケッコン艦同士乳くり合ってんじゃん!?(マジギレ)」初「なっ!なんだよ!?なに素でキレてんだよ!?妹に優しいのは冬月だけかよ!?ボクだって妹だぞ!?たまには冬月みたいにお土産のケーキでも買ってきてくれよ!!こっちなんかケッコン艦だからってだけの理由で、秋月姉さんや照月姉さんに焼肉食い放題とかおごらされてるんだぞ!?(ガチギレ)」わーわー!ぴーぴー!ぎゃーぎゃー!!・・・・・・・・・・照「…秋月姉、また始まっちゃったよ、どうする?」秋「まあ、出撃を控えて血気盛ん…てコトにしときましょう。姉妹ゲンカは犬も喰わないわ」